クライミングはどうしてコースが決められてるの?好きに登っちゃダメ?

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人気沸騰中のクライミング。
重力に逆らい、驚くような体勢で身体を駆使して登る姿に感動しますよね。

でも競技クライミングを観ていると、選手全員が同じ課題を同じように登っているように感じませんか?
「え~?こっちから登ればいいのに。」「なんでみんな同じ手順で登っているの?」なんて不思議に思いますよね。

そうですよね。
登山だったら直登してもよいし、回り道しても山頂についたら良いですもん。
クライミングだって本来は、もっと自由なんじゃない?みんなが同じホールドに手をかけていくことに違和感が…。

この記事では、なぜ選手みんなが同じように登っているように見えるかをまとめてみました。
是非、違和感を解消して、競技クライミングを楽しんでくださいね。

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クライミングのコースが決まっている理由

登りやすいルートは限られているから

なんでルートが決まっていて、同じルートをみんなが登らなきゃいけないの?と何か不可解に思いませんか?

そうですよね。
本来、ボルダリングは自然にある大きな岩を登るスポーツです。
また、クライミングは自然の中や登山中にある岩壁を登るスポーツとして盛んになりました。

大きな岩や岩壁のてっぺんにたどり着きさえすれば、どんなルートをとってもよいし、どんなムーブを繰り出してもよい自由度の高いクリエイティブなスポーツです。

 

でも、登る対象がすごく難しくなったらどうでしょう?

必然と人間が登れるルート絞られてきます。つるっつるの岩で何の手がかりもない。でも、ひとつ小さな小さなへっこみがありました。となった場合、登ってみようと思う全ての人がその、ちいさなへっこみを手掛かりに登ろうとするのではないでしょうか。

競技ともなれば、非常に難しい課題が出されるわけですから、手掛かりは乏しく、コース取りにほとんど選択肢がありません。どうしても選手たちは同じルートを取らざるを得ないのです。

 

ただ、よく見てみてください。
同じホールドでも掴むのか、のせるのか、どの位置を使うのか選手によって異なります。

また、ほかの選手とは異なる体勢と動きで難関の課題をクリアしているのも見かけますよ。
選手はそれぞれ、身長や柔軟性、瞬発力など、得意不得意な技術がありますので、異なる登り方になることは多々あります。

実はここは、競技クライミングの見所の一つかもしれません!

競技はテストだから

そうそう、競技は優劣を決める試合なんですよね。
なんでみんなが同じ手順をたどるのか、もうひとつの理由は「競技だから」。

勉強して物事を学ぶのは自由。
その習熟度や理解度を、みんなで同じテストを受けて順位判定しますね。

スキー競技、「大回転」は、選手がみんな同じルートを滑ってタイムを競います。
でも本来スキーは、気が向くまま自由に雪の斜面を滑ってよいですよね。

クライミングも同じです。
本来、どんな岩や壁をどんなスタイルで登ってもよいんです。

競技では順位をつけますので、難しい課題をより早く、よりゴール近くまで沢山登れた人が勝ち!なんです。

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では、肝心のコースを作る人は誰?

競技クライミングでは、だれが一番か!を決定します。難しい課題で優劣を決めるため、同じルートを登ります。

そして、他のコース取りをしたくても手掛かりが少なく、選手みんなが同じルートを登ることになるということは、何となくご理解いただけましたでしょうか。

「じゃあ、だれがそんな課題を作っているのよ!」と気になりませんか?

そうですよね。
実は、競技クラミングの大会でコース課題を作っているのは、「ルートセッター」という人のお仕事なんです。

大会の盛り上がりは、このルートセッターさんの手にかかっていると言っても過言ではなく、このルートセッターさんは、各種大会に引っ張りだこなんですよ。

ルートセッターとは?

では、どんな人がどんな資格を持って、このルートセッターというお仕事をやっているんでしょうか?

日本では、日本山岳スポーツクライミング協会が資格認定を行っていて、公式な大会の課題作成は資格保持のセッターさんが作成します。

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また、国際資格もあり、日本人の国際ルートセッターは、現在5人と少数精鋭。

日本人のルートセッターはご自身も凄腕クライマーなことが多く、国際大会で日本人ルートセッターがコース設定すると、「もっとシンプルに簡単にしてくれ」と監督から指示が出るそうです。

どうやってコースをつくっているの?

ルートセッターさん達は、選手の実力を判断し、決勝戦がより盛り上がり面白くなるように考えてコースを設定しています。

決勝に残った誰かひとりが登れるか登れないかの瀬戸際の課題を、作成するそうです。
決勝に残った強い選手たちが、それぞれの知力と得意技を駆使して難しい課題に挑戦して競い合う姿は、手に汗を握りますよね。

同じルートでもよく見ると、そのクリアの仕方が選手によって異なります。
ホールドからホールドへ動的に飛ぶ「ランジ」技でクリアする選手。柔軟性を活かして驚くような体勢で静的につなげてクリアする選手。本当に多種多様です。

競技はルートセッターさんと選手の知力体力のあくなき戦いを、それぞれが楽しむ場なのかもしれませんね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
競技クライミングへの疑問点は、少し解消されましたでしょうか。

沢山の人たちの熱意や努力が、手に汗握る面白い試合を約束してくれますよ。
是非、競技クライミングを楽しんでみてくださいね。

 

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この記事を書いた人
のぼ

幼児一人の母です。事務職員で、週末に子供と近所のボルダリングジムで登って楽しんでいます。ハイキングからアルパインクライミング、バックカントリースキーやカヤックなどアウトドアスポーツ全般が大好きです。季節・体調・気分に合わせチョイスし、広く浅く薄~く、勤しんでおります。クラミングにつきましては、極めて競い合う若人たちの競演や楽しく登る老若男女のパワーに魅せられています。多くの方と一緒に楽しんだり、応援出来たらなと思っております。

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